お金の秘密・打ち出の小槌物語6(最終回) | 三木ライオンズクラブ

お金の秘密・打ち出の小槌物語6(最終回)

お金の秘密・打ち出の小槌物語6(最終回)

200px-Bank_of_Japan_2010・ 現在の信用創造の実態
日銀のホームページに準備預金制度における準備率公表データがあり、現行の法定準備率は0,05~1,3%となっています。これは実際のところどういう意味か?元日銀勤務のドイツ人経済学者リチャード・A・ベルナー氏の著書『円の支配者』p88。こう明かされています。「あなたが預金準備率1%の銀行に千円預金したとすると、銀行は990円を貸し出し、10円(千円の1%)を預金準備として用意すると考えたくなる。しかし実はそうはならない、そうではなく、銀行はあなたの預金を100回まで貸し出すことができる。新規預金千円をもとに10万円貸すことが可能なのだ(あなたの預金千円は、この10万円の1%として預金準備にあてられる)。・・・銀行は追加の10万円をどこで手に入れたか?・・・無から創りだしたのである。・・・貸出は無から創り出される。」。つまり準備率1%の場合は、銀行自身全く手持ち資金0でも、誰かの預金を種がねとしてその100倍のお金を創りだし貸し付け可能ということです。100万円の預金がされたらその100倍、約1億円が貸し出せられるということです。準備率0,05なら5千倍、つまり100万円の預金にて約5千億円を創造し貸出可能。実質的に青天井(上限なし)です。そして、信用創造のプロセスとして、例えば相手方の通帳に1億円を印字して貸し付けるとき、銀行の帳簿上(現在はコンピュータ)に同額1億円を印字し預金が発生されることも『円の支配者』p88に明らかにされています。貸し出す毎に銀行の預金が発生するのです。無論この発生した銀行預金は返済によって消えます
1280px-united_states_one_dollar_bill_reverse・幻想に動かされる世界
もう、お解りでしょうか?なぜほとんど全ての人々がお金でがんじがらめにされ苦しむのか?なぜ1%対99%以上の猛烈な格差社会が進行し貧者が増加するのか?なぜ無理な開発等で環境破壊が進行するのか?それは物質的世界を動かすのはお金であり、そのお金は全てが借金だからそうなって当たり前なのです。おまけにそれには複利の利子がついて回るから経済成長を強要されるのです。しかもその利子付き借金は信用創造で無から創られた物です。
信用創造の「信用」とは、すでに指摘したように「借金」の意味で、「借金によってお金が創造される」ことですが、もっと本質的には、「銀行が貸し付けるさい、そのお金に価値があるとの信用を創造すること。」でいかがでしょうか?流通するその九割以上がコンピュータで通帳などに数字を信号印字したお金、一割弱がせいぜい紙に絵と数字を印刷しただけのお金。このお金は実体というより信号記号のたぐいといったほうが正確ではないでしょうか?つまり「幻想(思い込み)」です。「信用」は「幻想」の意味、「打ち出の小槌」である「信用創造」とは「幻想(思い込み)創造」と評するのが本質ではないでしょうか?ところが実際にこの世界はその生みだされた「幻想」によって動き動かされてきたのです。まさに壮大な空前絶後のマジックです。マジックつまり魔術には黒魔術と白魔術の二種類あります。黒魔術は民衆をがんじがらめに縛り上げて苦しめます。白魔術は民衆を解放して喜びを与えるでしょう。「信用創造権」はまさにそのマジックを遂行する魔法のアイテムの「打ち出の小槌」です。魔法アイテムはその使い方次第で結果は全く異なります。さて、ここで「一寸法師」の話を思い出して下さい。「打ち出の小槌」の所有者は一体誰でしたか?・・・鬼でしたね。鬼は黒魔術師です。しかしこれは「打ち出の小槌」を所有した者が鬼へと変貌したとも読めます。そしてこれは歴史事実を暗示します。魔法アイテム「信用創造」を発見し秘密裡に独占した者が、陰(オン、オニ)の者、つまり鬼となって闇に隠れマジックを遂行した。これが私たちの生活しているこの世界の本当の歴史であり現実だったのです。改めて最初の質問に戻りましょう。「打ち出の小槌」、もしあなたが偶然それを手にしたらあなたはどうされますか?
政府の費用をまかない一般国民の消費に必要な全ての通貨と銀行の預金を、政府は自分で発行し流通させるべきである。通貨を作成し発行する特典は、政府のたった一つの特権であるばかりか、政府最大の建設的な機会なのである。この原理を取り入れることによって納税者は計り知れないほどの金額の利子を節約できる。それでこそお金が主人でなくなり、人間が人間らしい生活を送るための召使になってくれるのだ。」(第16代大統領『リンカーン』)